NAS・RAID
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バックアップとRAIDの違い

30秒で分かる結論

  • RAIDは「稼働を止めないための仕組み」であり、「データを守るための仕組み」ではありません
  • 複数のディスクが同時に故障した場合や、誤削除・ランサムウェア等では、RAIDだけでは守れません
  • 重要なデータは、RAID構成のNASとは別に、独立したバックアップを用意することをおすすめします

症状の危険度判定

低:接続や設定が原因かも中:認識が不安定高:異音・落下・水没など
危険度:

認識が不安定、エラーが繰り返されるなどの症状です。それ以上の書き込みは止め、データの重要度に応じて専門相談を検討してください。


RAIDの役割


RAID(Redundant Array of Independent Disks)は、複数のディスクを組み合わせて構成する仕組みです。RAID1・RAID5・RAID6などの構成では、1台のディスクが故障しても、残りのディスクでシステムを稼働させ続けられる、という冗長性(耐障害性)を提供します。


QNAP公式サポートが説明するとおり、RAID5・RAID6でディスクが1台故障した状態は「デグレード(劣化)モード」と呼ばれ、まだデータにはアクセスできる状態です。速やかに故障ディスクを交換すれば、リビルド(再構築)によって元の冗長性が回復します。


バックアップの役割


バックアップは、データの別のコピーを、元のシステムとは物理的・論理的に独立した場所に保存しておく仕組みです。


なぜRAIDだけでは不十分なのか


RAIDが守れるのは「一部のディスクの故障」だけです。以下のようなケースでは、RAIDだけでは対応できません。


  • 複数のディスクが同時に故障した場合:本サイトの別記事「RAIDのリビルドに失敗した後に避けるべき操作」で触れているとおり、リビルド中に別のディスクにも問題が見つかると、被害が全体に広がることがあります
  • 誤ってファイルを削除・上書きした場合:RAIDは「削除」という操作自体もそのまま全ディスクに反映するため、誤操作からは守ってくれません
  • ランサムウェア等による暗号化:同様に、暗号化された状態がそのまま複製されます
  • 火災・水没・盗難などNAS本体ごと失われる事態:物理的にNASそのものが失われると、RAID構成のディスクもろとも失われます
  • NAS本体の電源系統やコントローラーの故障:ディスクは無事でも、本体側の故障でアクセスできなくなることがあります

具体的な考え方


一般的に推奨される考え方として、「3-2-1ルール」(データを3つ持ち、2種類の異なる媒体に保存し、1つは別の場所に置く)のような原則があります。RAID構成のNASは、このうちの「稼働を止めない仕組み」の1つとしては有効ですが、それ単体を「バックアップ」として扱うべきではありません。


よくある質問


# Q. NASの中に複数のRAIDボリュームを作れば、バックアップになりますか?


なりません。同じ物理的な筐体・同じ電源・同じネットワーク環境にある限り、火災・水没・盗難・本体故障といったリスクに対しては守られません。


# Q. クラウドストレージへの同期は、バックアップの代わりになりますか?


同期先が「元のデータの独立したコピー」として保持されるものであれば、バックアップの一形態として機能しえます。ただし、誤削除がそのまま同期されてしまう設定になっていないか(削除の同期タイミング等)は確認が必要です。


参照した公式情報



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データ復旧ガイド編集部

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